
本記事の内容
1.時間割の組み方の具体例
2.大学の時間割を組む手順とポイント
3.履修登録で失敗しないコツ
この記事の信頼性
執筆者は院生で、大学での講義を補助する業務にたずさわってきた
業務の一環で、学部生に時間割の組み方をアドバイスしている
大学生の成績となる「単位」、この単位を落とさないための時間割の組み方があったりします。
結論、1年次に22コマを目安に時間割を組むのが重要で、そうすれば2年次以降も単位のとれる時間割がつくれます。


時間割の組み方の具体例
高校までと違って、大学での時間割は自分で組んでいく必要があります。
なので、まずはどうやって時間割を組むのかについて、具体例から説明しますね。
1-1 1年次の時間割の具体例
例えば、1年次の場合は「語学」や「基礎ゼミ(基礎演習)」といった科目が入るので、以下のような時間割を想定できます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
1 | 基礎ゼミ1 | 基礎ゼミ2 | ||||
2 | 英語 | 情報 | 英語 | 経済学 | 憲法 | |
3 | 外国語 | 哲学 | 統計学 | 外国語 | 心理学 | |
4 | 地理 | |||||
5 | ||||||
6 |
朝から晩までビッシリではないですが、平日はコンスタントに授業が入っていますね。


1-2 1年次は必修・選択必修科目が多い
大学の講義には「必修科目」「選択必修科目」「自由科目」の3種類があり、それぞれ、
- 必修科目 単位をとらないと卒業できない(選択不可)
- 選択必修科目 単位をとらないと卒業できない(選択可)
- 自由科目 自分にあった講義を選んで単位をとる
と位置づけられています。
そして、単位をとらないと卒業できない、必修・選択必修科目の多くは1年次の授業となっています。
とくに必修科目の場合、基本的には大学によって時間割が決められているので、その時間は大学に通う必要があります。
1-3 必修・選択必修科目から埋めていく
時間割の取り方のコツは、必修科目・選択必修科目にあわせて、その前後に授業を入れることです。
というのも、
- 空きコマは時間がもったいない
- 連続して授業があると、サボりにくい
からです。
要するに、必修・選択必修科目から埋めていくついでに、自由科目で単位をとっていくのが1年次の基本戦術になります。

1-4 1年目は単位を確実にとる
時間割をととのえて、1年次で単位を確実にとることには、3つのメリットがあります。
- 単位をとるクセがつく
- 必修・選択必修科目の再履修がなくなる
- 翌年(2年次)以降が楽になる
とくに、単位をとるクセをつけることは、サボりぐせがつかないこととイコールなので重要です。


▼単位の仕組みは下の記事で解説っ▼
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【ペースが鍵】大学の単位を落とすことなく取る方法を解説【単位の取り方】
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大学の時間割を組む手順とポイント
1年次で単位取得を確実にする時間割について、組む手順とポイントを確かめましょう。
2-1 半期で22単位取得(11コマ)を目安にする
本記事でオススメしているのは、半期で22単位取得(11コマの履修登録)をすることです。
というのも現在、大学のなかには、半期でとれる単位数に上限をもうけているところがあります。
上限をもうける理由は、履修科目を増やしすぎることで負荷がかかって、単位を落としてしまう学生を少なくするためで。
この単位を落とすことを防ぐための上限として設定されているのが、22~24単位になるからです。


2-2 必修科目から自由科目に比重を移す
1年次は、必修科目が多くなることは先述しました。もう一度、1年次の時間割をみてみると、
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
1 | 基礎ゼミ1 | 基礎ゼミ2 | ||||
2 | 英語 | 情報 | 英語 | 経済学 | 憲法 | |
3 | 外国語 | 哲学 | 統計学 | 外国語 | 心理学 | |
4 | 地理 | |||||
5 | ||||||
6 |
となっています。
もし、計画通りに単位をとることができたなら、2年次では。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
1 | ||||||
2 | 経営組織論 | データ分析 | メディア論 | |||
3 | 社会学 | 社会心理学 | メディア史 | 社会変動論 | ||
4 | 論理学 | 西洋哲学史 | 日本文化論 | 宗教学 | ||
5 | ||||||
6 |
といった感じに、自由科目を多く選ぶことができます。


▼レポートの書き方は下の記事で解説っ▼
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大学での書評レポート(テキスト批評)の書き方【例・テンプレート有】
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2-3 全休日をつくっておく
先ほどの2年次の時間割と1年次の時間割の大きな差は、全休日があることです。
全休日は、大学に行かずに自由に使うことができる時間です。
1年次は、コンスタントにあった必修科目にあわせて時間割を組んでいたわけですが。
その必修科目をとってしまえば、2年次以降に、自由な平日を手に入れることができるわけですね。

履修登録で失敗しない5つのコツ
時間割の組み方として、
- 1年次の必修科目の前後に授業をいれる
- 22単位を目安に時間割を組む
と話しましたが、以下では時間割を組むための履修登録で失敗しないコツ5つを紹介します。

3-1 1限は避ける
起きる時間が特別に早いわけでもない限り、一般的な大学生は、1限目の講義はできるだけ避けたほうがいいです。
というのも、もし寝坊したら普段の出席点がマイナスになりますし、期末試験だと即アウトだからです。
また、通学時間も電車のラッシュ時と重なるので、この点でもオススメしていません。。
3-2 1日3コマまでにする
次に、1日にとる授業は3コマまでにしておくのが理想です。
体感的な話ですが、1コマ90分でも集中力が必要ですし、それを4セット以上続けるのはかなりハードです。
期末試験対策でいっても、一日にいくつものテストを受けるのは、単位・成績を落とすもとになってしまいます。


3-3 履修登録・変更期間に講義を見学する
履修登録期間に講義を下見することで、講義の情報を得ることができます。
たいてい、初回の講義では「オリエンテーション」として情報公開をしているので。
そこで、教員の人柄や他の学生の雰囲気、講義に興味がわくか、楽そうかなど、自身に必要な情報を集めましょう。


3-4 「楽単」を組みいれる
1日に多くの講義を履修しようとするならば、「楽単(楽に取れる単位)」は意識的に組みいれましょう。
というのも、例えば1日3コマまでだったとしても、3コマすべての難易度が高ければ負担が大きいからですね。
または単純に、楽単でGPAをあげることで卒業時の成績もよくなるので、積極的に組みいれたほうがいいです。

3-5 友達と一緒に受講する
友達と一緒に受ける講義を多くすることも、単位取得にプラスの影響があります。
というのも、互いの講義ノートを確認したり、期末試験の対策をとったりと、チーム戦で授業にのぞめるからですね。
仮に、友人同士でいい知恵がでなくても、誰かの先輩につながることで解決できる問題もあります。


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まとめ:自分にあった時間割を組んで確実に単位をとろう
今回は、失敗しない大学の時間割の組み方や、うまく単位をとるコツをお話してきました。
記事内容をまとめると、
- 1年次の必修科目・選択必修科目の単位を確実にとる
- 確実に単位取得することで、単位をとるクセをつける
- 大学の単位取得で無理のない時間割の目安は22コマ
となります。
大学の時間割の組み方を考えることは、単位をいかに確実にとるかを考えることでもあります。
そのためには「いかに自分のペースをつくるのか」が重要になる、これが本記事の結論になります。
読者さんが、自分にあった時間割を組みたて、単位を順調にとり、充実した大学生活を過ごせることを願っています。

▼「充実した大学生活を送るためのロードマップ・準備編」はこちら▼
第1回
大学の成績「GPA」の使い方
第2回
「単位の取り方」スケジュール編
第3回
上手な時間割の組み方を知ろう(この回)
ブレイクタイム1
大学生の必須アイテム「Prime Student」とは
第4回
第二外国語のオススメな選び方
第5回
必修単位「英語」を確実に取る方法
第7回
単位を落とすレポート10の特徴
ブレイクタイム2
インドアでも大学生活が充実する趣味

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大学の勉強についていけない学生に向けたロードマップ【後悔なき大学生活を】
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