大学のオンライン授業のやり方って?きつい授業もあったりするの?
こんな疑問にお答えします。
大学のオンライン授業は、やり方次第で「課題多すぎてきつい」という事態は防げます。
逆に、効率的な方法を知らなければ、学生の負担は増えるばかり。
そこで、大学生もオンライン授業のやり方を知っておけば、きついと感じたときの改善案も思いつくわけですね。
本記事では、オンライン授業のやり方を解説します。
きつい授業の例と対策もあわせてご紹介っ。
大学のオンライン授業のやり方
まず、大学のオンライン授業のやり方が以下です。
Moodleをはじめ、大学側のプラットフォームは違っても共通する内容となりますよ。
大学のオンライン授業のやり方
- 動画視聴(オンデマンド型)
- 動画視聴(ライブ型)
- 選択式問題
- オンラインテキスト
- ディスカッション・グループワーク
新入生の方だと、システムにピンとこないと思います。
そんなときは「放送大学(オンライン授業体験版)」をみれば、ある程度わかるはず。
以下、オンライン授業のやり方を解説です。
動画視聴:オンデマンド型配信
まずオンデマンド型とは、自分で教材にアクセスして勉強する種類の授業です。
大学生側でのオンライン授業のやり方は、動画視聴が基本になります。
このオンデマンド型の場合は、教員が事前に収録した動画を視聴して学習を進めていきますよ。
Youtubeなどにアップされた動画をみるタイプなので、遅刻や聞き逃しがないのが、オンデマンド型のメリット。
逆に、わからない箇所の復習や課題の提出期限など、すべて自分で管理する必要があるのがデメリットですね。
気楽ではありますが、自己管理が重要になりますよ。
アプリで友達と情報交換するのも大事ですね。
動画視聴:ライブ型(双方向性授業)
次にライブ型とは、リアルタイム配信で行われるオンライン授業になります。
双方向性授業ともいわれるように、発話やチャットで意見交換できるので、対面授業に近いタイプですね。
例えば「Zoomを利用します」というオンライン授業のやり方は、こちらのライブ型となりますよ。
リアルタイム配信なので、オンデマンド型よりも教員への質問がしやすく、時間管理を意識できるのがメリット。
逆に、エクセル等のソフトの操作や、配信後の課題が多い授業だと、きつく感じるデメリットがありますね。
忙しい授業だと、ついていけない学生さんも。
オンデマンド型同様、友達との連携で切り抜けましょう。
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選択式問題
この「選択式問題」は、ライブ型の授業とあわせて配信される教材です。
具体的な内容は、例えば「〇×形式」や4択問題など、見慣れたタイプの問題になります。
つまり、各回の授業内容を理解できたかどうかをチェックする機能といえますね。
大学の授業は1コマ90分なので、ライブ型だと前半45分を配信して、後半45分に課題を出すのが一般的。
この後半の課題の一つとして、選択式問題を使うことがありますよ。
オンラインテキスト
オンライン授業だと、テキスト・レポートのやり取りもウェブ上で行います。
例えば、オンラインテキストだったら、システム上に直接入力します。
逆に、時間をかけるレポートだと、Wordファイルで作成して提出というかたちですね。
慣れればどうってこともない課題ですが、文章を書きなれていない人だと大変です。
または慣れていたとしても、課題の量が多すぎると、当然ながらきつい授業となるでしょう。
オンライン授業になって、この手の課題が増えました。
文章の書き方を覚えるのが、解決への近道です。
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ディスカッション・グループワーク
ライブ型の授業でも、基本的には教員の話を聞いて、たまにチャット機能を使う程度となります。
ただグループワークだと、カメラやマイクを使ったコミュニケーションの機会もありますよ。
もしくは、Slackのようなワークスペースで、他の学生とディスカッションというケースも想定できます。
どちらにしても、オンライン上で他の学生と共同作業するのが、ディスカッション・グループワークの特徴です。
そのため、「楽しみだな」「嫌だな」と、人によって感じ方がわかれる授業形態となりますよ。
新入生の方だと「基礎ゼミ(初年次ゼミ)」が定番です。
大学の授業・評価基準については、下の記事をご参照っ。
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大学生がきつい・疑問に思うオンライン授業のやり方
学生・教員とも経験がないなか、一気にオンライン授業に切り替わったのが2020年の状況でした。
この変化によって、大学生がきつい、または疑問に感じたオンライン授業のやり方も多かったようです。
きついオンライン授業の例
- 「課題多すぎ」といいたくなる授業
- 対面授業の資料を流用する(工夫がない)授業
- ライブ型(双方向性)にこだわる授業
簡単にいえば、オンラインの特性をいかせていない、学生に負荷をかけすぎる授業が流行ったわけですね。
「課題多すぎ」タイプのオンライン授業
まず、ニュースでも報じられたのが、学生さんの「オンライン授業になって課題多すぎ」という声でした。
なぜ、社会問題になるほど教員が課題を出したのかについては、以下の理由が考えられます。
まず、教員にとってオンライン授業は、対面授業よりも学生の反応がみづらく、理解度を知るのが困難。
そして、大学の単位制度は「1単位は45時間の学修(2単位だと90時間)」なので、何らかの方法で授業をおぎなう必要があります。
そのため、教員的には理解度チェックと勉強時間の確保をかねて課題を出す、という発想になったと考えられます。
とはいえ、どの授業でも同じ対応となれば、対面授業時ではありえないほどの課題の量に。
つまり、大学生にとってはきついし、疑問に感じるようなオンライン授業のやり方ができあがったわけですね。
例えば、別記事「リアクションペーパーの書き方」の説明は、あくまでも200字程度という前提があります。
これを1,000字ほどで毎週求められるような授業は、「課題多すぎ」なタイプといっていいでしょう。
対面授業の資料を流用するオンライン授業
対面授業で使おうとしていた資料を、そのまま流用したオンライン授業も不評でした。
一例として、パワーポイントの配布資料を考えてみましょう。
卒論発表の指導でいわれる話ですが、パワーポイントは口頭での説明をおぎなう位置づけです。
そのため、図表だけだったり、説明不足な文章が続くスライドも当然出てきます(詳細は「パワーポイントの作り方」にて)。
つまり、口頭での説明とパワーポイントの内容がかみ合っていないと、聞く側はわかりにくいわけですね。
ただ、オンライン授業のなかには、パワーポイントの資料だけ配布して口頭説明はザックリ、というものもありました。
そうなると、説明不足となるのは当然なので、履修した大学生はきつい時間をしいられたことでしょう。
いわゆる「手抜き」なオンライン授業のやり方ですね。
授業に疑問を感じる学生がいても仕方がない話です。
ライブ型(双方向性)にこだわるオンライン授業
また、リアルタイム配信となるライブ型(双方向性授業)にこだわったオンライン授業もありました。
このタイプの問題点は、オンラインだから発生する不便さを考えていない箇所といえるでしょう。
というのも、Zoomなどのアプリで教員の話を聞きながら、別にソフトの操作を覚える授業があったとします。
通常の対面授業だと、ホワイトボード(教員の説明)とパソコン(ソフトの操作)は別々にみられるので問題ありません。
ただ、オンライン授業では、どうしても1つの画面で同時にこなす場面が出てきます。
つまり、配信動画を一時停止・再生できるオンデマンド型のほうが効率的なのにやらない、という授業もあったわけですね。
また、Zoomも万能ではないので、インターネット環境によっては、通信障害で説明が聞き取れない場面も。
教員も慣れていないために起きた話でしょうが、授業についていけない学生も出たかと思います。
そして、オンライン授業のやり方が問題になりました。
こんな授業に出くわした場合の対処法を、次で説明しますね。
オンライン授業のやり方できつさ・疑問を感じたら?
オンライン授業のやり方に疑問を感じたり、きついと不満がある学生さんは多いと思いはず。
実際、2020年には、思うような教育が受けられないことを理由に、学費返還の署名運動まで起きたくらいです。
もし、個別の授業で問題を感じた場合、次のような手段で声を届けることができますよ。
まずは、学生支援課への相談と授業評価アンケートへの記載があげられます。
相談した内容は、匿名であつかわれるのが一般的なので、安心して相談できますよ。
とはいえ、どんな意見も聞き入れられるわけではない点は注意が必要。
例えば「シラバスで告知済み」「中傷めいた意見」などだと、流される傾向にあります。
ただきつい、疑問だと伝えるのではなく「具体的にどう問題か」という説明をするのが無難です。
具体的な体験によるオンライン授業のやり方への意見だと、教員のフィードバックをうながすことができますね。
また、文部科学省でも、相談窓口が用意されています。
例えば、授業時間を守らず、資料・説明も雑なオンライン授業も、2020年に問題になりました。
「教える気あるの?」と疑問に感じる手抜き授業は、文科省に相談するのもありです。
ただ、すでにオンライン授業に疲れた人もいるかと思います。
きつさ・つらさを感じたら、下の記事をご参照ください。
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オンライン授業が疲れる・しんどい大学生へ|ストレス軽減法を解説
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まとめ:オンライン授業のやり方を知っておけば改善できる
ここまで、オンライン授業のやり方と、きつい授業の例・対処法をお話ししてきました。
まとめると、
となります。
繰り返しになりますが、オンライン授業と対面授業ではやり方が違います。
オンデマンド型の動画配信や、選択式問題やオンラインテキストなど、機能を適切に使っていれば快適な授業環境になります。
反面、動画と資料内容、課題の量があっていないときには、きついなと感じる授業になってしまいます。
こうした授業のきつさは、受ける側になる学生さんが一番理解できるはず。
そのため、学生さんがオンライン授業のやり方を知っておけば、学生支援課などに相談して改善をうながすことができますよ。
質の高いオンライン授業が増えますように。
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