こんにちは、りくななです。
クラウドソーシングサイトのタスク作業で時々みかける「テープ起こし(文字起こし)」の案件。
依頼内容だけみると、未経験の初心者でもできそうだけど、本当にできるだろうか。。
結論からいうと、未経験者でも全然大丈夫です。

ここでは、初心者でも大丈夫な理由と、用意しておけば安心なソフトや知識を説明していきます。
そして実際に、ランサーズで受注~完了までこなした事例をシミュレーションとしてお伝えすることで。
テープ起こしをはじめてみたい方の後押しができればと思っています。
未経験・初心者でも大丈夫な理由
テープ起こし(文字起こし)の副業は、音声再生と文字入力ができる環境にあれば、誰でもできます。
自分の場合、地域文化に関する研究で、地方在住の方に取材をこなしてきた経験があります。
その作業工程を示すと、
- 取材で録音する
- 家で音声再生
- 文字に起こす
- データとして使う
というシンプルなものです。
副業で違うのは、最初にデータを受けとり、最後はデータを返す(納品後に消す)というところだけです。
黙々と作業するのが好きな人にはすごくオススメなお仕事です。
最近だと、使われるICレコーダーも高性能なので。
発話の重複がなければ、再生時に聞きもらすことも少ないと思います
副業で受ける場合、聞きなれない用語はしばしば出てきます。
ただ、丁寧に聞いて、その都度調べていけば大丈夫です。
用意しておけば安心なソフトや知識
次に、用意しておけば、安心してテープ起こし作業ができるものを案内できればと思います。
最低限、音声再生と文字入力の環境が整っていれば大丈夫です。
とはいえ、実際に作業するとわかるのですが、意外に時間がかかるので。。
そして、それがトラブルのもとになったりするので、できる範囲で準備をしておけば安心です。
用意1:テープ起こし用ソフト
まず、時間短縮のために、テープ起こし用ソフトのダウンロードをオススメします。
テープ起こしは、再生・巻き戻し・一時停止を繰り返す作業です。
なので、再生などの操作をボタン一つでできるソフトを入れておけば、圧倒的に効率が違ってきます。
例えば、「テープ起こし ソフト(アプリ)」と検索すれば、有料・無料ともにたくさんでてきます。
有料版のほうがいいのでしょうが、無料版でも十分な機能をもっています。
有料版では、「Express Scribe」がプロ仕様としてオススメされています。
無料版であれば、「テープ起こしプレーヤー」でしょうか。
Voitexというテープ起こしサービスを提供する企業のソフトなだけに、シンプルかつ高機能です。
用意2:ヘッドホン・イヤホン
ソフトとあわせて、ハード面ではヘッドホンやイヤホンはとても重要です。
聞きとれない箇所はどうしてもでてくるので。。
それを正確に聞きとろうとするときに、きちんと聞く環境が整っているかどうかは、精度に直結してきます。
まずは、スマホで音楽を聞くのに使っているイヤホンでもいいので、用意しておくことをオススメします。
用意3:テープ起こしの基礎知識
ここでは、テープ起こしの作業区分と予想される作業時間、データを扱う際の注意点を簡単にまとめてみます。
まず、作業区分としては、
- 素起こし 音声を一字一句そのまま文字に起こす
- ケバとり 余計な部分を削って文字に起こす
- 整文 文章として成立するように文字を起こす
の三つがあります。
どのタイプの依頼もありますが「ケバとりでお願いします」といった文面をみかけることが多いです。
ケバとりは、どの程度削ったり残したりするかが問われる作業です。
ただ、素起こしや整文よりは取りくみやすいので、初心者のうちは、この作業を選ぶのがいいと思います。
次に、予想される作業時間では、「10分につき1時間」にしておくと無難だと思います。
すんなり聞き取れる箇所は問題ないのですが。
聞き取りづらい箇所、専門用語・固有名詞などがでると、調べる時間が必要になります。
なので、平均すると再生時間の6倍程度は見込んでおいたほうが安全です。
これに、チェック用の時間を加えた総計が、作業時間の目安になると思います。
また、データを扱う際は、それが個人情報だということに注意しましょう。
音声のなかでは、取材相手の詳細な個人情報や活動内容がたくさんでてきます。
そのため、依頼文にも「個人情報を守ってくれる人にお願いします」と書いている方が多くいます。
提案する際には、この個人情報の遵守という旨をお伝えしたほうがいいです。
受注~完了のシミュレーション
以上の内容をふまえたうえで、あらかじめ一連の流れを知っておけば、ひとまず安心できるかと思います。
ここでは、自分が受けた仕事の受注~完了までの作業工程を、一つの例として載せておきたいと思います。
工程1:受注時のやりとり
基本的には、提案したあと、クライアントの方から承諾依頼が届きます。
そこで依頼をお受けしてから、相手方とのやりとりがはじまります。
依頼文にも、テープ内容の説明が書かれている場合が多いです。
ただ、シチュエーションやどのような仕上がりにするか、聞きとれない箇所をどう処理するかなど。
具体的な説明や指示は、この受注時のやりとりでいただきます。
この作業の説明とならんで、データをどう受けとるかも大事な点です。
短い音声でデータも25MB程度と軽い場合は、YahooやGmailなどのフリーメールで大丈夫です。
それをオーバーする場合は、「ギガファイル便」や「データ便」などのファイル転送サービスで受けとれます。
こうしたサービスがあることは覚えておけば便利だと思います。
工程2:テープ起こし作業
データを受けとった後、ケバとり納品という設定で、作業を書いてみます。
まず、ファイルの拡張子がテープ起こし用ソフトに対応しているか確認です。
ソフトの紹介でとりあげた「Express Scribe」や「テープ起こしプレーヤー」は、対応する拡張子が多い意味でもオススメです。
工程2-1:文字に起こす
再生できるのを確認したら、文字に起こす作業にとりかかります。
大体の会話では、「あー」とか「えっと」といった言葉や、その人の口癖、相づち、もしくは言い間違いがあります。
ケバとりの場合は、こういったものを省きながら作業を進めていきます。
そのため、聞きとれるあいだはスムーズに作業できますが、聞きとれない箇所もでてきます。
そこで聞き直したり、固有名詞を調べたりといった作業が必要になります。
テープ起こしソフトには、音声速度の調整機能やノイズカットなどが入っています。
こういった機能を使いながら聞きとって、できるだけ文字に起こせるようにしましょう。
あと、納品時のファイル形式ですが、作業の段階ではそれほど気にしなくていいと思います。
はかどりやすいソフトで文字を起こして、チェック段階でファイル形式を整えましょう。
工程2-2:ケバとりのやりかた
あと、ケバと呼ばれている言葉は、残しておいたほうがいい場合もあります。
明らかに必要ない部分はバサバサと削っていいと思います。
ただ、会話にも和やかな雰囲気や説明モードな雰囲気など、テンションの違いがあります。
で、ここらは感覚的としかいえないのですが。
削ると言葉と雰囲気がズレるなと感じたときは、いったん残しておいたほうがいいと思います。
ベテランの方だと、先に一通り聞いて、どんな感じに進めるかをイメージされるそうです。すごいっ。
工程2-3:確認作業
そして、一通りテープ起こしを終えたら、少し時間を空けてから、確認作業に移ります。
一回目の作業では、聞きとるのに集中して、逆にうまく聞こえなかったりします。
その結果、【何分何秒 聞き取れず】みたいなかたちで処理する。こういったケースがあります。
ただ、時間をおいてもう一度聞き直すと。
「こういう意味かな?」とか「この言い回しだったか」というかたちで、不思議と文字に起こせることも度々あります。
また、一回目では気づかなかった誤字・脱字があるかもしれません。
こういったミスや、聞きとれない箇所、ケバとりするか迷った箇所などを、適切に修正するために、必ず確認しましょう。
工程3:納品~完了までのやりとり
確認も終えたら、もう一度、音声を確認しておきましょう。
2次校正(ダブルチェック)という作業工程で、ここで本当の最終確認に入ります。
チェックするのは、先ほど書いたようなミス・聞きとれない・削るか迷ったところなどです。
それを終えたら、納品に移ります。
メールで、こういう作業をしましたという報告と、聞きとれなかった箇所などを記載して、指定された形式のファイルをお送りします。
その後、相手方で確認してOKだというお返事が届くと思います。
そうしたら、お預かり・作成したデータ一式を削除して、お礼とともに削除した旨を伝えます。
それで、ランサーズにて完了報告をすませて、お仕事完了です。
まとめ
以上が、テープ起こし(文字起こし)の作業の流れになります。
繰り返すと、テープ起こしは未経験・初心者でも大丈夫で、在宅ワークができる副業です。
最初に準備することも、それほどは多くなかったはず。
とはいえ、作業をこなさないことには慣れていかないのも確かなので。。
経験値をつんでいって、作業時間の効率化や起こしかたの感覚をつかんでいただければと思います。
記事がお役に立てたならば、幸いです。
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