こんにちは、りくななです。
ちまたでみかける『〇〇力』や『〇〇術』のなかで、「アウトプット本」とでもいえるジャンルがあります。
そのジャンルでも目につくものの一つが、ビジネスマン向けに構成された本です。
「ビジネス系アウトプット本」としている、ビジネスマン向けの本でよくみる話題、大事にすべき事柄のうち。
とくに共通している項目を、具体的な特徴として5つにまとめました。
この手の本は、基本的にテクニックが羅列されています。
なので、共通部分(重要度が高い部分)だけ抜きだせば、やることが多すぎる、続けられるのだろうかといった。
読者層の苦手意識をとっぱらうことにも役立つのかなと思い、書いてみました。
以下、ビジネス系アウトプット本の5つの特徴をパッとみていきたいと思います。
メモをとる
一つ目が「メモを取る」です。
社会人でなくても大事だろうなという項目ながらも。
社会人を対象とする特徴が、いくつかみうけられました。
・アイデアの源となる
どういった場面でメモをとるのか、それが大事だという話になります。
仕事を覚える以外でも、印象に残った言葉や出来事、思いついた事柄を書き留め、そこに感想を添えていく。
そうすることで、自分専用の資料をもつことになって、後々のアイデアの源になるといった話がありました。

・自己呈示にもなる
自分にとって望ましい印象を相手にあたえることを自己呈示といいます。
そのために、メモをとっている行為自体を人にみせましょうという指摘です。
書き留めた内容を相手に確認することは、きちんと話を聞いているアピールにもなります。
ただ、別の場で書き留めたことや、前もって要点を整理したメモでコミュニケーションをはかることで。
仕事ができる人物像を相手に伝えられるようです。信用度を高める手法とでもいいかえられるでしょうか。
時間管理をする
二つ目は「時間管理をする」です。
できるビジネスマンは時間管理が上手い。そうした話はよく聞くところです。
上手にタスクをこなすことで、忙しさも減らせますし、作業密度を高めることもできますね。
・効率化につながる
作業時間の短縮=効率化で、それは自分と企業の利益になるという話です。
作業の効率化、合理化はいつの時代でもとなえられてきたことだと思います。
最近では、働き方改革の一環として、個人でとりくめる事柄が勧められているようです。
議事録や週間報告は、展開を予測して先に書けばいい、といった話には個人的な共感をおぼえます。

・よりアウトプットの質を高める
時短は、自身が手がける仕事の品質を高めるうえでも効果的だといわれています。
例えば、議事録や週間報告を先に書くことは、先だった仕事内容の把握になります。
把握しておくと、議論の誘導や週間目標の設定を効果的に行えるという指摘もありました。
計画通りに進めようと行動することで、能率もあがるようです。事前にプランをたてることの大事さがわかります。
完璧を目指さない
三つ目は「完璧を目指さない」です。
はじめから完璧な仕事を目指そうとすると時間がかかる。
それだったら、できる範囲の成果物を提出するほうがよい。そういった考えもあるようです。
・50%で提出する

ここでは、スピード感が強調されていて。
仕事に慣れていない段階では、早々に提出して、修正を加えてもらう意義がとなえられています。
急な依頼であれば、頼まれた資料を、必要な情報だけ詰めてつくることが推奨されています。
・提案も50%の出来から
成果物に限らず、仕事の提案も完璧な状況でしなくてよいという発想です。
例えば、他社への提案も、フットワークの軽さが大事といわれており。
まずは案件をとって、必要な作業をこなしていくことが書かれています。
慎重さは大切ながらも、決断しないことで商機が失われるのならば。
仕事を決めたあとでブラッシュアップしていく、そのほうが生産的だと考えられているようです。
ブランディングに役立てる
ここまでは、仕事の質にかかわるアウトプットの話でした。
四つ目では「自分自身のブランド化のためのアウトプット」についての特徴をまとめています。
・上手に自己呈示する
自分を演出するためにアウトプットをするという発想です。
つまり、振る舞いによって良い印象をつくることや、他の人よりも得意な部分をアピールする。
このアピールは、自分にとって有利な仕事を行えるようにしていく戦略といえます。
経験を活かした資格の取得も、今までに取り組んできたことを客観的に証明する手助けになると考えられています。
・コミュ力を有効に使う
コミュニケーション能力をどこにふりむけるかが大事という意味です。
社内の人間でなく、社外の人間と食事をしたり、社内であれば他部署の人たちと交流するなど。
情報収集だけでなく、顔を売って今後につなげるという話になっていくそうで。
また、さりげない自己アピールも、ブランディングには有効だといわれています。

発想を反転させる
五つ目が「発想を反転させる」です。
ネガティブな出来事・考えや、実行するのに少しエネルギーがいる行動について。
発想をかえて良質なアウトプットを生みだそうとする特徴もありました。
・グチを価値あるものにする
日ごろのグチは、それ自体が改善すべき点をしめしているとする発想です。
会社によせられるクレーム=不満は、改善点をみつけだすのに役立ちます。
同じように、自分がグチっている内容=不満に感じていることにも、有益な情報はかくれていると考えられます。
それを提案というかたちでアウトプットすることで、自分の利益にしていこうとする取り組みといえます。
・異質さをとりこむ
違った環境にいる人たちとの交流で、アイデアや人脈を得ようという話です。
新しい情報や発想を得るには、クローク(同質の集団)ではなく、ブリッジ(集団間の接点)の人間が必要だ。
よく耳にする話ですが、このブリッジにあてはまるポジションを、自分も獲得する考えだといえます。
異質さから生みだされるアウトプットは、自分にも組織にも利益をもたらすとまとめられるでしょう。
特徴のまとめ
以上が、ビジネス系アウトプット本の5つの特徴となります。
結構あたりまえの話が多かったと思いますが。。
逆にいえば、テクニックでオススメされるほどに、実際の仕事の場で使われていないことを示しています。
また、提案されている内容はまっとうながらも、キャリア形成や企業利益から逆算して書かれている印象をうけました。
個人的には、こうした営みを自分の利益になると考えるかどうかが、実践の程度にもかかっているのだと思われます。
あと、著者の共通点として「仕事が趣味」だという点が想定できます。
そのため、すすめられている手段や考えかたを、どれだけ共感、共有できるのかは読む人次第だろうなと。
例えば、冒頭の苦手意識といった点に関連してくるのだろうと考えます。
とはいえ、ささやかな成功でも、プラスになったと感じられれば、継続していく気持ちになれると思うので。。

そのうち、別の系統のアウトプット本の話もしていく予定です。
それらの内容とくらべて、自分にあった方法をえらんでいけばよいと思います。
テクニックの有効性より、気に入ったやりかたを続けていくほうが、自分の利益になると思うので。
そうした自分探しにもなれば幸いです。
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