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大学生がクレジットカードを使う前に|リボ払い・分割払い・キャッシングの違いを解説

2020-12-22

クレジットカードの支払い方法

 

クレジットカードで聞く、リボ払い・分割払い・キャッシングって何?

 

以上の問いにお答えします。

 

本記事の内容

1.リボ払い(リボルビング)の仕組み

2.リボ払いと分割払いの違い

3.キャッシング機能の仕組み

 

この記事の信頼性

執筆者は2級ファイナンシャルプランニング技能士(FP)の有資格者

院生・経済学修士で、二種外務員資格(日本証券業協会)の有資格者

 

ネット通販も定着した今日、学生さんのお買い物にクレジットカードは必須アイテムです。

 

とはいえ、カードを作ろうとしたとき「クレジットカードで借金苦になった」などのニュースを聞くと不安になります。

 

ただ結論、クレジットカードの支払い方法を知っていれば、返済に苦しむことはないと断言します。

 

ななさん
本記事では、クレジットカードのリボ払い・分割払いの違いとキャッシング機能を解説していきます
りくくん
大学生の方がクレジットカードを使う前に、知っておく知識をお伝えしますねっ

 

クレジットカードの支払い方法は3つ

クレジットカードの基本となる機能は、お買い物代金の支払いに使う「ショッピング機能」です。

そして、このクレジットカードの支払い方法には、主に以下の3つがあります。

 

  • 一回払い 現金での支払いと同じ
  • 分割払い 何ヶ月かにわけて支払う
  • リボ払い 月々の支払いを定額にする

 

なので、支払い方法で知っておくべきなのは「分割払い」「リボ払い」になります。

 

リボ払い(リボルビング)の仕組み

クレジットカードを作るとき、支払い方法に「リボ払い(リボルビング)」があります。

このリボ払いをえらぶと、クレジットカードを使っ月々の支払い金額が「定額」になります。

 

リボ払いのメリット:月々の支払いが少額ですむ

カードの作成時、リボ払いの金額には3000円や5000円など、少額が提示されます。

そして、5万円や10万円といった買い物をしても、毎月引き落とされるのは上記の金額です。

 

つまりリボ払いのメリットは、大きな買い物をしても、銀行口座から一気にお金が引き落とされないことですね。

 

リボ払いのデメリット:支払いに金利が上乗せされる

ただしリボ払いは、支払い金額を少額におさえるかわりに金利(手数料)が設定されています。

そしてこの金利(手数料)は、一般的に年率15%(月利1.25%)と高めなのがデメリットです。

 

例えば、5万円のタブレットを月々5000円のリボ払いで買うと、以下の支払い状況になります。

支払い金額 元本 手数料
初月 4375円 625円
二か月目 4430円 570円
三か月目 4485円 515円

 

といった具合で支払っていくわけですね。

 

とはいえ普通に使っていると、他の買い物の金額が加わってきます。

 

りくくん
そうなると、いつまでも支払いが終わらないという循環になってしまって危険です。。

 

リボ払いと分割払いの違い

リボ払いは、月々の支払いが「定額」でした。

対して、分割払いは、代金の支払い「回数」を基準に、支払い金額がさだまる点が違います。

 

ななさん
つまり、5万円を月々5000円+手数料で支払っていくか、月々10000円+手数料の5回払いにするか、という差ですね

 

分割払いは「2回」までなら手数料はタダ

そして、クレジットカードの分割払いは2回までなら手数料がかからないのも、リボ払いとの違いです。

 

手数料がかからない回数

  • 1回払い(通常の支払い)
  • 2回払い
  • ボーナス1回払い

 

3回以上の場合は、支払い回数を短くして使う

分割払いは、3回払い以上になった場合には手数料が発生します。

 

一般的な分割払いの手数料は12~15%となり、リボ払いと同じく高めの設定です。

とはいえ、分割払いが残っているからと、他のお買い物をセーブする気持ちがあるうちは、危険性はありません。

 

問題は、少額のお買い物でも支払い回数を多くしてしまうことです。

 

りくくん
こうなると「ついつい使いすぎちゃった」が増えてしまい、返済に苦しむことになります。。

 

返済に苦しむ人は「支払い回数」が多い

つまり、返済に苦しむ人の共通点は「支払い回数」を多くしていることです。

支払い回数が多いと、一回あたりの支払い金額が少ないので、使い過ぎという問題が起きやすくなります。

 

そして、使い過ぎにくわえて手数料の負担も増すので、いつまでも支払いが終わらなくなります。

 

りくくん
例でだした「5万」の金額にかかる月々の手数料は「600円」ほどですが、これが「50万」になると「6000円」です

 

逆にいえば、クレジットカードを普通に使用するぶんには、問題は起きません

 

また、最近ではウェブ上で、カードの利用状況を確認できるシステムがあります。

 

ななさん
そのため、リボ払い・分割払いのどちらにしても、以下の3つに気をつければ大丈夫ですよ

 

  • 使った金額 使い過ぎてないかチェック
  • 引き落とし日 今月はいくら支払うのかを確認
  • 口座残高 支払い金額分の入金があるか確認

 

キャッシング機能の仕組み

クレジットカードを作るとき「キャッシング」という言葉がでてきます。

キャッシングとは、一時的にカード会社から借金して、ATMや銀行からお金を引き出す機能です。

 

キャッシングのメリット:現金を借りられる

キャッシングは次のような局面で便利です。

 

  • 本当に急な出費ができた
  • 海外で現地通貨が必要になった

 

学生さんだと「海外旅行で現地通貨が足りなくなった」というシーンが想定できます(中の人もありましたっ)。

カード払いができない環境で、ATMを使って現地通貨がすぐ手に入るのは助かりますね。

 

キャッシングのデメリット:借り過ぎる可能性がある

キャッシングで借りたお金には、15~18%ほどの金利が発生します。

そして、返済方法には「1回払い」「リボ払い(定額)」がえらべます。

 

つまり「リボ払いだからもうちょっと借りよう」となったら、いつまでも返済できない状況になりえるわけですね。

 

ななさん
使いどころを限定して1回払いにするといった、計画性のある学生さんが利用するぶんには大丈夫です

 

まとめ:クレジットカードの支払い方法を知っておけば安心

今回は、クレジットカードの支払い方法「リボ払い・分割払い」の違いと、キャッシング機能をお話ししてきました。

 

記事内容をまとめると、

  1. リボ払いは月々の支払いが定額なので、計画的に使う
  2. 分割払いの回数は短くして、支払いを長引かせない
  3. キャッシングは借金なのですぐ返す

となります。

 

なので、クレジットカードを作るときに、支払い方法をリボ払いにせず、キャッシングもつけないのが一番安全です。

 

りくくん
とくに、20歳未満の学生さんだと、クレジットカードの作成にご両親の同意が必要になります
ななさん
「リボ払い・分割払い」の違いと「キャッシング機能」という支払い方法を知っておけば、同意も得やすくなりますね

 

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