単位の取り方 大学生のスキル

【ペースが鍵】大学の単位を落とすことなく取る方法を解説【単位の取り方】

2020-10-23

大学の単位の取り方

 

大学を留年せずに卒業したい。。単位を落とすことなく、上手く取る方法ってあるのかな?

 

本記事では、以上の疑問にお答えします。

 

本記事の内容

1.進級や卒業の基準になる単位制の解説

2.単位の取り方のコツとペース配分について

3.単位を落とす・留年する人の特徴

 

この記事の信頼性

執筆者は院生で、大学での講義を補助する業務にたずさわってきた

業務の一環で、学部生に単位の取り方をアドバイスしている

 

大学生の成績といえば「単位」。この単位を落とさずに取れるかどうかで、留年もなく順調に大学を卒業できるかという点が決まります。

 

結論、大学の単位を落とすことなく取るためには、受講する科目数=単位を取るペースをつかむことが重要になります。

 

ななさん
そこで本記事では、大学の単位とはどのような仕組みになっていて、どう単位を取得すればいいのかを解説します
りくくん
単位制を理解して、単位を落とさないような自分にあったペースを考えましょう~

 

単位とは 進級や卒業に使われる基準

単位とは

単位とは「進級・卒業の資格を認定するために用いられる基準」で、一つの科目に対する学習時間によって単位数が決まります。

 

単位数 学習時間 1つの講義(15コマ)の学習時間
1単位 45時間 15コマ(30時間)+15時間
2単位 90時間 15コマ(30時間)+60時間

 

という制度で、多くの科目は2単位となっています。

以下では、大学生が進級・卒業するために、必ず取らなければいけない3種類の単位科目を解説します。

 

1-1 必修科目

「必修科目」は、一番重要な科目です。

 

というのも、卒業するために必修の科目=必修科目だからですね。

 

この必修科目には多くの人が履修するため、大学によって時間割が決められ、クラス分けされていることが多いです。

 

ななさん
例えば「火曜日2限目にある基礎ゼミのうち、Bクラスを履修してくださいね」といった感じです
りくくん
科目は大学によって違いますが、初年次基礎演習や外国語科目、キリスト系だとキリスト教概論もありますね

 

1-2 選択必修科目

次に大事なのは、選択必修科目です。

 

選択必修科目の単位も、必ず取らないといけないのですが。

選ぶ余地があるので、自分の得意な科目を増やし、苦手な科目を減らすといった戦略を、ある程度は立てることができます。

 

ななさん
例えば、経済学部(学科)だと経済学概論、社会学部だと社会学概論など、学部・学科ごとに指定されていますね

 

1-3 自由科目

必修・選択必修以外の講義が、自由科目となります。

 

いわゆる「楽単」や、自分の興味や関心にあった講義など、好きな科目を選んでいけます。

 

ただ、必修科目ではないぶん、教員の専門性・個性が強くでる講義内容になっているので、内容を事前に調べられるとベストです。

 

ななさん
調べ方は、履修登録期間中の授業(オリエンテーション)に参加する、友人・先輩から教員の印象を聞くなどがありますね
りくくん
必修ではないものの、卒業に必要な単位数を取れていなければ留年になってしまうので、あまりさぼりすぎないようにしましょうっ

 

1-4 あわせて124単位以上が、卒業までに必要

基本的に「124単位」が卒業に必要な単位数で、大学によってはそれ以上必要な場合もあります。

 

つまり、

  • 必修科目 単位をとらないと卒業できない(選択不可)
  • 選択必修科目 単位をとらないと卒業できない(選択可)
  • 自由科目 自分にあった講義を選んで単位をとる

という3種類の科目を組みあわせて、124単位をとる必要があるわけですね。

 

りくくん
繰り返しですが、必修・選択必修科目、自由科目は大学や学部によって異なるので、きちんとシラバスを確認しましょう
ななさん
次の節では、単位の取り方の具体的なコツを解説していきますね

 

単位の取り方のコツ1 ペース配分がカギ

単位の取り方のコツ

結論、単位の取り方のコツは「ペース配分」にあります。

 

  • 良い成績をキープする=単位を落とさない
  • 1~2年次で単位を安定的に、余裕があれば多めに取る

 

自分のペースをつかむことで、両方を満たすことができます。

以下、具体例をあげつつ確認してみましょう。

 

2-1 単位を使ったGPA(成績)の計算方法

まず、大学の成績証明書に使われる「GPA」の具体的な計算方法が、以下になります。

 

GPAの計算方法の説明

 

そして、この「GP」は、

素点 標語(成績記録) GP
100~90点 A(秀) 4
89~80点 B(優) 3
79~70点 C(良) 2
69~60点 D(可) 1
59~0点 E(不可) 0
無効 F(採点不能) 0

という図式になっています。

 

ここから例えば、「半期で14講義(28単位分)を履修」して、

GPAの計算方法の説明

という成績になったとします。

 

日本におけるGPAの平均は「2.4~2.8」といわれているので、2.14は、平均より悪いことがわかります。

なぜ平均を下回ったかというと、履修科目が多くて、単位を落としてしまったからです。

 

2-2 単位を落とさなければ、成績も維持できる

成績を極端に悪くした一番の原因「E・F評価(GP0)=単位を落とすこと」がなかった場合、GPAは次のようになります。

 

GPAの計算方法の説明

GPAが2.5まで上昇して、日本の大学生の平均に収まったことがわかりますね。

 

りくくん
つまり、E・F評価=落単を避けることが、GPAを維持する一番の手段になるっ
ななさん
再履修にも時間と手間がかかるので、落単はデメリットしかないです。。

 

▼GPAの活用方法はこの記事の後半で▼

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【損する前に】大学の成績GPAとは?平均と計算方法を知って就活までの計画を立てよう

続きを見る

 

2-3 卒業に必要な124単位の取り方

では、単位を落とさない受講科目数がどの程度かといえば、22~24単位程度が一つの目安になります。

 

というのも、履修科目の取りすぎによる成績悪化を防ぐために、半期で取得できる単位数を22、24ほどに制限している大学があるからです。

なので、22単位という制限を目安に計画を立て、やっていけそうなら受講科目を増やす方針がベストです。

 

1~2年次の取得単位の目安

この取得単位の制限は、平均~やや良いGPAとなっていれば解除される場合が多いので。

ここから、次のような戦略を立てることができます。

 

1年次前期 22単位を目途に、必修・選択必修科目を中心に時間割を組む
1年次後期(1) 余裕があったら、24単位を目途にする
1年次後期(2) 大変だったら、20単位を目途にする
2年次 自由科目を増やしつつ、1年次の状況から単位数を決める

 

2年次の後期を終えたときの取得単位が「22単位×4期=88単位」とすれば、残りは36単位です。

単位上限が外れたら、3年次で100単位程度は取れるはずなので、まず卒業できます。

 

88単位を下回ったまま3年次を迎えた場合

ただ、上のようにいかなかった場合、「70単位=1年あたり35単位」が卒業と留年の分岐点だと想定できます。

 

というのも、3年次からは就職活動に時間を割く必要が出てきて、単位取得のペースが落ちるためですね。

 

そうなると、

ペースを維持して35単位取得 4年次で残り19単位 卒業研究8単位+11単位

 

ではなく、

ペースを落として28単位取得 4年次で残り26単位 卒業研究8単位+18単位

 

というラインを予想できます。

つまり、就活に時間を割いて、単位取得のペースが落ちたまま卒業できるギリギリの単位数が70になるわけですね。

 

ななさん
大まかな計画でOKなので、考えすぎず、取れそうな単位を落とさず取得することを意識しておけば大丈夫です

 

単位の取り方のコツ2 単位の評価ポイントを知る

単位の取り方

自分にとって最適なペース配分を知るのと同時に、どのような講義が自分に向いているのかを知っておくのも大事です。

 

というのも、向いている講義を押さえることで、GPAを引き上げることができるからですね。以下、確認してみましょう。

 

3-1 評価の目安:C以上を狙う

先述した「GP」の評価表を使うと、

 

素点 標語(成績記録) 評価と分布
100~90点 A(秀) 優れた資質がある(10%)
89~80点 B(優) しっかり理解している(25%)
79~70点 C(良) 平均的に理解している(35%)
69~60点 D(可) ギリギリだけど合格(15%)
59~0点 E(不可) 理解不足なので不合格(10%)
無効 F(採点不能) 採点不能なので不合格(5%)

 

とわけられます。なので、C評価(GP2)以上を安定して取ることを目指しましょう。

 

とはいえ、「楽単(楽に取れる単位)」という言葉があるように、実際の採点は、教員の考え方次第といったところもあります。

 

ななさん
ただ、D評価かE評価かという分岐は、常日頃の授業態度が大きく影響してくるのは確かです

 

3-2 成績評価の方法と基準

各講義のシラバスをみると、100点の内訳となる「成績評価の方法と基準」が書かれています。

 

大まかに分けると、

1.「期末のテスト・レポート(期末試験)」を重視
出席点10%・中間試験(提出物)30%・期末試験60%

2.出席や中間テスト・提出物など「平常点」を重視
出席点20%・中間試験(提出物)40%・期末試験40%

 

といった感じで、単位を取れるか落とすかという60%が、一つの基準になっているはず。

そして、C評価(GP2)以上を狙うためには、自分の生活リズムを考えて講義を選択するのがポイントです。

 

例えば、アルバイトやサークル・部活動、課外授業で忙しい人の場合、1の期末試験にかけるのは意外とアリだったりします。

というのも、最低限の出席をして、あとは友達と一緒にテスト勉強やレポート作成を分担すればいいからですね。

 

逆に、普段から大学に通っている人は、2の平常点を重視した講義を受けるのがオススメです。

 

また、どちらの基準であっても、きちんと出席していたり、出席した講義の感想や中間試験でキラリとした一面をみせたり。

教員からみて、真面目さが感じられる学生だったら、ギリギリ不合格になりそうなときに助け舟が出るかもしれません。

 

りくくん
最後に、単位を落としたり留年したりする人の特徴もみてみましょう

 

▼レポートの書き方はこちら▼

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大学での書評レポート(テキスト批評)の書き方【例・テンプレート有】

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単位を落としたり留年したりする人の特徴

留年する人の特徴

執筆者の見解ですが、単位を落としたり、さらに留年する人には、

  • 履修登録・解除を忘れている
  • 必修科目を落としたままにしている
  • 単位の取得上限で思うようにとれない

という共通点があると考えます。順に確認してみましょう。

 

4-1 履修登録・解除を忘れている

当たり前ながら、履修登録をしていなければ単位を取ることはできません。。

 

逆に、履修登録したあとで取るのを止める場合、履修科目の変更期間中にキャンセルしなければ、履修したままになるので、自動的に単位を落とします。

 

ななさん
「知ってるよ」と思われがちですが、履修登録でミスをする人は多いです。。きちんと登録・解除できているか、確認しましょうね

 

4-2 必修科目を残したままにしている

「履修登録をしていない」の延長になりますが、卒業要件になる必修科目を残したままになっているのもアウトです。

 

必修科目・選択必修科目だけは、評価D(GP1)でもいいので、1、2年次に意地でも取るようにしましょう。

 

りくくん
再履修になっても、前年の授業内容を覚えているぶん単位も取りやすいはずっ

 

4-3 単位の取得制限があって取れない

単位の取得に上限が設けられるようになってから、思ったように履修科目を取れないという話を聞くことがあります。

 

ただ先述のように、平均的な成績(GPA2.4~2.8)をとれていれば上限も外れるはずなので、まず平均を目指しましょう。。

 

ななさん
履修科目を増やして、単位を落とす学生を防ぐ制度なので。。3年次であっても、あせらず確実に取れる単位を狙いましょう

 

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まとめ:大学の単位の取り方はペース配分が重要

単位とペース配分

今回は、大学の単位とはどのような仕組みになっていて、どう単位を取得すればいいのかをお話してきました。

 

記事内容をまとめると、

  1. 単位のうち、必修科目・選択必修科目はかならず取る
  2. 単位を落とさないために、自分のペースを早めにつかむ
  3. C評価(GP2)以上は、自分の生活リズムにあった授業で狙う

となります。

 

そのため、大学の単位の取り方では上手にペース配分をして、安定した成績を取れるようにするのが大事、というのが本記事の結論になります。

 

ななさん
次は、上手な時間割の組み方の解説になりますよ

 

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りくくん
より具体的な、大学での勉強の仕方を解説した記事も、ロードマップでまとめていますっ

 

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